白華現象について

面戸が白色になる現象を白華現象(エフロエッセンス)と言います。漆喰中の可溶成分を含んだ溶液が漆喰内部から表面に移動し、乾燥に伴って水分が蒸発することで、漆喰表面に濃縮。これが空気中の炭酸ガスと統合することによって、漆喰表面に沈着した『白色の物質』のことを言います。
発生は、冬季に発生しやすいとされています。 夏季は高温のため水分が漆喰表面に移動する前に蒸発するので発生しにくくなります。逆に冬季は低温で水が蒸発しにくくなります。 同じ理由で雨や雪、梅雨など湿度が高い状態が続くと発生しやすいとされています。

気象や環境条件が原因で起こり、防ぐことが難しい現象です。

白華現象の種類と形態

白華現象は、漆喰の練混ぜ水によって発生する一次白華と、 雨水や積雪後の雪解け水、および散水などにより外部から漆喰に浸透した 水によって発生する二次白華に大別されます。
また、漆喰表面における白華現象の形態は様々で、塊状に固化しているもの、繊維状の結晶が成長して綿状にふわふわしたもの、粉をふいた様に付着したもの、色ムラとなって生じるものなどがあり、何れも漆喰の美観を損ないます。

白華現象によって付着した炭酸カルシウムは無害で、漆喰の強度を落とすこともありません。

白華現象の例




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